第一次投票 推薦コメントのご紹介①
- 10代がえらぶ海外文学大賞実行スタッフ
- 6 日前
- 読了時間: 4分
更新日:5 日前
5月1日から始まった第一次投票では、さっそく多くの方にご投票いただいております。
ありがとうございます!
このブログでは、投票があった作品と、「紹介可」とご回答いただいたみなさまの感想の一部をご紹介します。
『スラムに水は流れない』
ヴァルシャ・バジャージ作、村上 利佳訳、あすなろ書房
日本では当たり前にある水。その水を得るために日々困窮している様子がありありと描かれていて、とても良かった。(無記名)
『死の森の犬たち』
アンソニー・マゴーワン作、尾﨑愛子訳、岩波書店
少女と飼い犬の話ですが、野生化して自力で生きようとする動物たちの物語でもあります。人と動物との関わり合いが魅力的です。(きいろいことり)
『ぼくの中にある光』
カチャ・ベーレン作、原田勝訳、岩波書店
ふたりの視点のみで語られているからこそ、しっかりと自分と向き合い、やがて互いを受け入れていく過程がきわだち、それがとても頼もしく愛おしく響く。シドニー・スミスの装画がぴったりで美しい。(無記名)
『わたしの名前はオクトーバー』
カチャ・ベーレン作、こだまともこ訳、評論社
悲しみの中にいても絶望感しかけても、味方は絶対に居る。だから諦めないで、そしてそれを受け取れるように、できるだけ心を閉じてしまわないで。と、いま辛く悩んでいる子たちや、支えるべき大人のひとに読んでもらって届くといいな、と思います。(アニャ)
『真夜中の4分後』
コニー・パルムクイスト作、堀川志野舞訳、静山社
タイムリープものなのですが、過去へ戻るのを繰り返すたびに、主人公が辛い現実を受け入れていくのが読んでいて切ないです。(box)
『すばやい澄んだ叫び』
シヴォーン・ダウド作、宮坂宏美訳、東京創元社
この作品のすごさは、誰のことも責めていないにもかかわらず、読者にいくつもの大きな課題を投げかけているところだ。非常に重いテーマを扱っているが、表立って口にするのがはばかられるようなことだからこそ、知ることが大切なのだという作者のメッセージが伝わる気がした。これほど重い内容の小説を日本の読者に紹介してくれた翻訳者に、心から感謝したいと感じた一冊である。(無記名)
『コメディ・クイーン』
イェニー・ヤーゲルフェルト作、 ヘレンハルメ美穂訳、岩波書店
母の自死を受け入れられないことで、お母さんと反対のことをする。子どもがどうやって立ち直っていくかがよかった。(無記名)
『七月の波をつかまえて』
ポール・モーシャー作、代田亜香子訳、岩波書店
夏休みの物語で、海も太陽も友情もきらきらと輝いていました。上手くいかないこと、大変なこと、怖いことがあってもこの子となら乗り越えられるかもって思えるような友達関係が素敵です。途中心がヒリヒリするところがあり、夏の容赦ない暑さで日焼けしてしまったみたいでした。夏休みにぜひ読んでほしい一冊です。(佐倉こめみ)
『サッシーは大まじめ 夢見るだけじゃ、はじまらない!』
マギー・ギブソン作、松田 綾花訳、小鳥遊書房
『サッシーは大まじめ』の続刊です。子どもたちにぜひ読んでほしい!!環境問題や児童労働をテーマにした小説です。グレタさんが話題になる前に出た本ですが、サッシーの行動力や考え方に痺れます。翻訳も軽快ですし、ただ説教臭いというわけではなく、子どもらしい葛藤もうまく書かれています。サッシーが歌の力で大人に立ち向かっていくクライマックスはミュージカルを観ているような感覚でした! 読後感が爽快です。(木星ちゃん)
『ラッキーボトル号の冒険』
クリス・ウォーメル作、柳井薫訳、徳間書店
十歳の少年ジャックと、島に住み着いていた大人のロビンソンとの友情には胸を打たれます。本当に心からワクワクさせてくれる冒険物語でした。(佐々木早苗)
第一次投票の投票期間は5月14日(水)23:59までです。
今から読みはじめてもじゅうぶん間に合います!
こちらから対象作品の例をご覧いただけます。
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