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第一次投票 推薦コメントのご紹介④

更新日:1 日前

みなさま、こんにちは!

今日も第一次投票の推薦コメント(公開可の方の感想)をご紹介します。



『その子どもはなぜ、おかゆのなかで煮えているのか』

アグラヤ・ヴェテラニー作、松永美穂訳、河出書房新社

人間として生きるとは、本能と制度・環境のはざまの隘路を歩むことである。その道は、子ども時代にはとりわけ狭く険しい。それゆえ想像や未来の世界にしばし逃げ込み、息継ぎをする。そしてまた狭く険しい道をすすんでいく──はやく大人になることを強いられながらも、大人になることを許されずに。現在と過去のすべての10代の人たちへ。(無記名)



『あいだのわたし』

ユリア・ラビノヴィチ作、細井直子訳、岩波書店

言葉も文化も異なる国で、家父長的な価値観を持つ父親に抑圧されながら新しい世界で難民生く10代の女の子の主人公の心情がこまやかに描かれています。翻訳文学ならではのテーマでありディテールで、とてもおもしろく読みました。(宇野和美)



『探検家』

キャサリン・ランデル作、越智典子訳、ゴブリン書房

近年まれにみる、ど真ん中ストレートなサバイバル冒険小説としての魅力はもちろん、その側面には、いわゆる「文明国」からの、先住民たちへの侵略、略奪、暴力の歴史があったことを強く訴えるメッセージが込められた作品。(クレヨンハウス 鏡)



『ベル・ジャー』

シルヴィア・プラス作、小澤身和子訳、晶文社

優秀で前途洋々にみえるのに、何をしても違和感を拭えず、希死念慮から逃れられない主人公に共感する人は多いのではないかと思いました。昔の作品ですが、古さはまったく感じません。(無記名)



『十五少年漂流記 二年間の休暇』

ジュール・ヴェルヌ作、鈴木雅生訳、光文社

秘密基地を作るようなワクワク感がある。子どもだけで生き延びるシチュエーションが好きな人におすすめ(ハッカ)



『南光』

朱和之作、中村 加代子訳、春秋社

忘れられていた写真家の一生を通して、日本と台湾の歴史が見えてきます。カメラを操作して風景を切り取る心情の描写が美しい。(堀越ゆう)



『ルビーの一歩』 ルビー・ブリッジズ作、千葉茂樹訳、あすなろ書房

当時の写真とともに淡々と綴られる状況は、どれも知らないことばかりでした。写真のなかには、学校に来たルビーに対して抗議する一般人の様子があったりもします。ちょっと怖い、と思いました。何が人をそんな風にさせるのか? 今もなくならない人種差別という偏見について、向き合っていかないといけない。目をそむけちゃだめだということを改めて感じた1冊です。(菅原幸子)



『ウイングス・オブ・ファイア1 運命のドラゴン 泥の翼のクレイ』

トゥイ・タマラ・サザーランド作、田内志文訳、山村れぇ絵、平凡社

<運命のドラゴンの子>として隔離された五匹のドラゴンの子供たちの不平不満から物語は始まる。それぞれ種族が違い生まれた時から親も自分の属性も判らず、ひたすら戦士として鍛えられ歴史を学ぶ日々にうんざりしていた彼らが、危険しかないと教えられてきた外界へ出て、それぞれの種族の元に向かった時どう迎えられるのか。親子関係、友情、信頼、自尊心など考える。(BECHA)



『ガチョウの本』

イーユン・リー作、篠森ゆりこ訳、河出書房新社

女としてこの世に生まれた意味にそろそろ気づく年頃の少女たち。その精神的なきつさがよく描かれていた。(ひとりのロッテ)



『ベビー・シッターズ・クラブ クラウディア、なりたい私になる!』

アン・M・マーティン作、山本祐美子訳、くろでこ絵、ポプラ社

ベビー・シッターズ・クラブの実写ドラマも見ていました。改めて本で読むと、きめこまやかな描写で、より心に迫ってくるような気がしました。続編を楽しみに待っています!(ありま)



第一次投票は5月14日(水)23:59まで!

週末も平日も、まだまだ対象作品を読む時間はあります。

好きな作品を見つけたら、ぜひご投票ください。


対象作品を買う・借りる・読む際は、お近くの応援書店・図書館をご確認ください。

どうぞよろしくお願いいたします。





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