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第一次投票 推薦コメントのご紹介⑦



『闇に願いを』

クリスティーナ・スーントーンヴァット作、こだまともこ・辻村万実訳、静山社

ポン少年の前を向いて進む姿にも感動しましたが、私は何よりも親友のソムキット少年の賢さと優しさに涙しました。自分が不利になるかもしれない状況でも当たり前のように周りの人のためになる言動をさらりととれる。そんなソムキット少年は本当に強い人だと感じたのです。人が抱える葛藤がきちんと描かれ、しかも最後は希望ある終わり方をしたこの作品は、青少年が読む児童文学としてとても優れたものであると思います。(まきこ)



『ボンジュール,トゥール』

ハン・ユンソブ作、キム・ジナ絵、呉華順訳、影書房

南北統一への思いが、ふたりの少年たちを通して浮かび上がる力作。(無記名)



『雪娘のアリアナ』

ターシャが、雪娘アリアナと出会って成長していく物語。特に終盤では、ドキドキする展開が待っていました。みんな一人じゃないよとうメッセージ:温かい気持ちになりました。絵も素敵。(無記名)



『グラフィックノベル版 ソフィーの世界(上・下)』

あの分厚い小説版を読むのはよほどの読書家でないかぎり苦労するだろう。しかし子どもにも体感してほしい。本書はその点をクリアした。グラフィック・ノベル版をきっかけに哲学者たちの智恵に触れ、小説版に挑戦していってもらいたい。(Kao)


『秘密の花園』

F.H.バーネット作、ジェニー・ウィリアムズ絵、脇明子訳、教文館

孤独というものの名前も正体も知らない、ほんものの孤独を抱えたメアリとコリンが、草花の息吹や優しい隣人との触れ合いによって再生していく様に、生きる力をもらえました。(アニャ)



『西遊記』

武田雅哉訳、トミイマサコ絵

すんごい面白い。(無記名)



『ウィキッド:誰も知らない、もう一つのオズの物語(上・下)』 グレゴリー マグワイア作、市ノ瀬 美麗訳、早川書房

人それぞれの「違い」を個性として受け入れられるか、自分事として受け止められるかが問われる物語だと思う。(BECHA)



『派遣者たち』

キム・チョヨプ作、カン・バンファ訳、早川書房

宇宙から地球に飛来した「氾濫体」によって地表が覆い尽くされ、地下都市で暮らす人類。地上へ行ける唯一のチャンスは「派遣者」になること。

異なる存在との共生について、綺麗ごとだけでなく描いた作品です。

氾濫体に覆われた地球の、色鮮やかな美しさと素晴らしさにも目を奪われます。

今最も好きな作家の1人、キム・チョヨプさんの長編SFです。(haru)


『ジェンダー・クィア 私として生きてきた日々』 マイア・コベイブ作、小林美香訳、サウザンブックス社

幼少期から女らしさや男らしさに違和感を抱いてきた作者の自問や奮闘を描いた自伝マンガ。同じような違和感を感じて、周囲に相談できる人がいない場合に参考になるだろうし、勇気ももらえるかも。(原正人)



『ダンス・フレンド』

カミラ・チェスター作、櫛田理絵訳、早川世詩男絵、小峰書店

読み書きは得意だけど人前で話せない少年と、お喋り上手だけど読み書きできない少女の友情。

場面緘黙症を扱った作品。言葉以外の(以上の?)コミュニケーションとしてふたりにはダンスがある。

大好きな人と一緒にいるためにどうすればいいのか。それを考えて、実行のための一歩を踏み出す姿がステキ。(大吉堂)





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