第一次投票 推薦コメントのご紹介⑨
- 10代がえらぶ海外文学大賞実行スタッフ
- 5月14日
- 読了時間: 3分
『魔笛の調べ3 ハーメルンの子ども』
S・A・パトリック作、岩城義人訳、評論社
注目し続けていたファンタジーシリーズの3巻目。2巻目の不穏な空気から一変して、派手ではげしい展開は、見ごたえあり。シリーズを通じて世界観がしっかり作られているので、読んでいて「あれ?これ変じゃない?」ということが無い。(クレヨンハウス 鏡)
『少年の君』
玖月晞作、泉京鹿訳、新潮社
痛々しく辛い現実もあるけど、美しい青春純愛ミステリでした。(しゃお)
『ナルニア国物語1 ライオンと魔女』
C・S・ルイス作、小澤身和子訳、新潮社
毎朝、制服を取り出す時に、ナルニア国につながっていないかドキドキするようになった。ナルニア国に行きたい!(尾曽 美弥子)
『闇に願いを』
クリスティーナ・スーントーンヴァット作、こだまともこ・辻村万実訳、静山社
冒険ファンタジーに終始ワクワクドキドキさせられる一面もあり、自分の生きる現実世界を映しだす切ない現実を直視して考えさせられる場面もあり、ウルっと涙を流す場面もあり。人と人とのつながりを考えさせられた、読んでいてとても心地のいい、美しい物語でした。(Emma)
『命をつないだ路面電車』
テア・ランノ作、関口英子・山下愛純訳、小学館
ローマのゲットーの事を初めて知った。ローマ市民に匿われた一人のユダヤ人少年の実話がもとになっていて、イタリア人の機転と温かさを感じると共に「自分にできること」について考える。10代以上の人に一度は読んで欲しい。(sora)
『ぼくたちは宇宙のなかで』
カチャ・ベーレン作、こだまともこ訳、評論社
これが児童書?と度肝を抜かれました。自我をもて余す主人公に、過去の自分を重ねて読みました。彼はとても悲しい別れを経験するけど、いろんな宇宙法則のなかに、ママの存在を見出していくであろうことが救いです。自閉症の弟とともに立ち直っていく家族の物語でもあり、涙なしに読めません。(無記名)
『ラッキーボトル号の冒険』
クリス・ウォーメル作、柳井薫訳、徳間書店
サバイバルあり、冒険あり、魔法も(!)あり、友情ありと面白い要素が盛りだくさんのお話。作品を読んだ後に『ロビンソン・クルーソー』他の名作も読んでみたくなるしかけは知的好奇心も刺激されて、読み物としての魅力が多い作品でした。(マツオカ)
『迷い沼の娘たち』
ルーシー・ストレンジ作、中野怜奈訳、静山社
因習村、失踪した肉親の捜索、沼にまつわる伝説というよくあるモチーフをちりばめながらも、「他人や迷信や呪いの言葉に、心をゆずりわたさない」という、今の世界に強くひびくメッセージが貫かれていて、息を詰めるようにして読んだ。姉妹たちのキャラもすてき。(BUN)
『サッシーは大まじめ 夢見るだけじゃ、はじまらない!』
マギー・ギブソン作、松田 綾花訳、小鳥遊書房
夢は行動に移さなければ叶えられない。近づかないという本質的なことが学べる本です。(高橋 大和)
『受験生は謎解きに向かない』
ホリー・ジャクソン作、服部 京子訳、東京創元社
ミステリです。本当はこれに先行する『自由研究には向かない殺人』から始まる三部作をおすすめしたいのですが、2024年度より前の刊行なので。本作は三部作の前日譚です。本作を読んだらぜひ三部作も読んでください。主人公の女子高生ピップを応援したくなります。面白いです。驚きます。切ないです。(小柳智一)
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