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第一次投票 推薦コメントのご紹介⑩

  • 執筆者の写真: 10代がえらぶ海外文学大賞実行スタッフ
    10代がえらぶ海外文学大賞実行スタッフ
  • 2 日前
  • 読了時間: 4分


『闇に願いを』

クリスティーナ・スーントーンヴァット作、こだまともこ・辻村万実訳、静山社

主人公の少年少女がそれぞれの環境の中で悩みながら、正義と公正を追求する話。少年少女たちが人生に対して斜めに構えず、素直に行動を通じて道を切り開く姿が印象的でした。作者はアメリカ人だけど、小説では異国(タイ)情緒があふれている世界もストーリーに面白みを加えていますね。(hisapyon)



『ソリアを森へ』

チャン・グエン作、ジート・ズーン絵、杉田七重訳、鈴木出版

カラーコミックなので、迫力のある絵を見るだけでも圧倒されます。

東南アジアの熱帯雨林に住む野生動物を取り巻く環境や、マレーグマに関する知識も興味深かったです。

少女チャーンとマレーグマのソリアのストーリーには、結末が大体予想できても…泣いてしまいました。

そして、この物語は作者チャン・グエンさんの実体験をベースにしているため、夢を諦めないこと、行動することの大切さに説得力がありました。(いぬてん)



『若草物語』

ルイーザ・メイ・オルコット作、小山太一訳、新潮社

優しいが虚栄心の強いメグ。作家志望で男の子のように元気だが癇癪持ちのジョー。ピアノ上手で姉妹の模範的存在だが、酷いはにかみ屋のベス。お行儀が良く絵が得意だがちょっと我儘エイミー。

四姉妹がそれぞれの長所を伸ばし、短所を改めていく成長物語。

絶対この四人の中の誰かは、あなたのようなところがあるはず。

彼女たちと一緒に自分の生き方を考えてみては?(メグ)



『七月の波をつかまえて』

ポール・モーシャー作、代田亜香子訳、岩波書店

ポール・モーシャーの作品は心に残る。今作の「31日間」や、前作の「列車の中の3日間」などという限られた日々の設定に惹かれるのだろうか。二度とないその時間の切なさ、美しさ。そしてラストには希望が待っている。(mogu)



『ベル・ジャー』

シルヴィア・プラス作、小澤身和子訳、晶文社

最初はただただ青春小説だと思って読んでましたが、読めば読むほどなんとも言えない気持ちになりました。今の時代だからこそ、10代に一番読んで欲しいと思う一冊でした。(佐藤拓也)



『ぼくとロボ型フレンド』

サイモン・パッカム作、千葉 茂樹訳、あすなろ書房

私も子どもの頃に主人公と似た性格だったのでとても共感できました。シビアなテーマなのにテンポがよく文体にユーモアがあるので、読んでいてしんどくなりすぎないバランス感が見事。何より、「分身ロボットの中の友だち」という、今の時代ならではのモチーフがたいへん新鮮。自分も苦手なことに立ち向かってみたいと思わせてくれる作品でした。(raccoon)



『わたしの名前はオクトーバー』

カチャ・ベーレン作、こだまともこ訳、評論社

森の中から大都会へ住み、初めて学校という場所に通うことになったオクトーバー。森で培われた研ぎ澄まされた感覚は、都会で決して馬鹿にされることはなく、テムズ川での泥ヒバリといの出会いにより、自分の居場所を少しずつ獲得してゆきます。

川の泥から拾い上げたものの背景を思い描いたり物語を空想したりしする感覚が、海外児童文学を楽しむ感覚と一緒で、心が踊りました。(こみやかよ)



『死の森の犬たち』

アンソニー・マゴーワン作、尾﨑愛子訳、岩波書店

チェルノブイリ事故後の森で、必死で生き延び命が継がれていく様子にハラハラしました。ラストは感動!です。(無記名)



『迷い沼の娘たち』

ルーシー・ストレンジ作、中野怜奈訳、静山社

幻想的な雰囲気のファンタジーでありながら、ジェンダー的なテーマも含んでいて、女性が勇気をもらえる作品。(無記名)



『スラムに水は流れない』

ヴァルシャ・バジャージ作、村上 利佳訳、あすなろ書房

インドのムンバイが舞台。水マフィアという水問題とギャング問題を両方知ることができて、お得だと思いました。物語もすっきりまとまっていてグイグイ読めました。(さのようこ)



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