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第一次投票 推薦コメントのご紹介⑫

  • 執筆者の写真: 10代がえらぶ海外文学大賞実行スタッフ
    10代がえらぶ海外文学大賞実行スタッフ
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

更新日:8 分前



『シンプルとウサギのパンパンくん』

マリー=オード・ミュライユ作、河野万里子訳、小学館

アンデルセン賞受賞作家の作品。知的障碍というテーマを扱いながらも青春小説としてカラッと楽しく読めるのが魅力。(無記名)



『ラッキーボトル号の冒険』

クリス・ウォーメル作、柳井薫訳、徳間書店

まず表紙がとてもよくて、ワクワクする。遭難サバイバルもの?と思って読み始めると、トンデモな展開が次々やってくる。一気読みしてあー面白かった!という読書体験を子どもたちにしてほしい。(いずみ)



『闇に願いを』

クリスティーナ・スーントーンヴァット作、こだまともこ・辻村万実訳、静山社

タイを思わせるエキゾチックな未来都市を舞台に、自由を求め刑務所を脱走する少年と追いかける刑務所所長の娘の攻防が面白い。憧れていた外の世界には抑圧や差別、貧困があふれ幻滅するが、自分の使命を見つけて仲間と共に行動し成長するストーリーは感動の結末を迎える。登場人物の性格や都市の情景が細やかに描かれて現実感があり、翻訳も自然でスラスラ読ませる。ニューベリー賞の候補となった読み応えのある一冊です。(T. Sonomura)



『この村にとどまる』

マルコ・バルツァーノ作、関口英子訳、新潮社

北イタリアのドイツ語圏、主人公の女性の目を通して10代からの波瀾万丈の数十年を描く。

独裁政治や戦争の中での友だちや家族との生活がその場にいるようにスピード感をもって読み通せる。(さとう)



『すばやい澄んだ叫び』

シヴォーン・ダウド作、宮坂宏美訳、東京創元社

1984年を舞台とする小説ですが、だれからも面倒をみてもらえず、弟と妹の世話に追われる主人公シェルと同じ苦しみを味わっている子どもは、現代にも数多く存在するのではないでしょうか。欠点だらけの人間をありのままに受けいれる、作者シヴォーン・ダウドの温かい視点が感じられる物語です。(マーク)



『ささやきの島』

フランシス・ハーディング作、エミリー・グラヴェット絵、児玉敦子訳、東京創元社

靴の描写でその人の生前の性格、暮らしが伝わってくるところに感動!生きている時は不平等、死は平等というメッセージ。挿絵も美しいからとにかくたくさんの人に知ってほしい!(無記名)



『七月の波をつかまえて』

ポール・モーシャー作、代田亜香子訳、岩波書店

中西部から来た臆病なゴスメイクガールと太陽みたいなサーファーガール、何もかも真逆の2人が夏のサンタモニカで一緒に過ごすうちに、スパークするみたいにキラキラしたものがたくさん生まれてくる、切なさと眩しさに溢れた最高にキュートな一冊です。読んだら絶対にサンタモニカに行きたくなります!(うさこ)



『モモ 絵本版』

ミヒャエル・エンデ原作、シモーナ・チェッカレッリ絵、松永美穂訳、光文社

あの『モモ』が絵本になるなんて…!時間とは、生きる意味とは何か、優しく教えてくれました。これを読んだら、是非、本の方も読んでほしい。(無記名)



『若草物語』

ルイーザ・メイ・オルコット作、小山太一訳、新潮社

それぞれ個性の違う姉妹の成長の物語で、時代が変わっても読み続けられる作品だと思います。(無記名)



『チャーチ・レディの秘密の生活』

ディーシャ・フィルヨー作、押野素子訳、勁草書房

アメリカ南部、黒人コミュニティの濃密な香り漂う短編集。「秘密の生活」のタイトルどおりのかなりエロチックな内容なので、十代に進めるのはどうかとも思いましたが、作品はすばらしいし、推薦本の中に入ってたのでよしとしました。(石田文子)






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